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不動産売却のヒント

不動産売却のヒント 2025/05/19

生前にやっておくべき準備とは?

「終活」は、自身の意向を伝えるため、家族のための前向きな活動です。
「縁起でもないから生前に資産の整理なんてしない」という選択は、自分を支えてくれた人を傷つける結果になるかもしれません。
そうなってしまう前に、今回のコラムでは不動産の相続について考えていきます。

相続を“争族”にさせないために

「うちは争うほど資産はないよ」多くの方はこのようにおっしゃいますが、実は「自宅や一定の現金預貯金しかない」というご家庭ほど“争族”は起きます。自宅などの不動産は分割が難しく、公平に相続しにくいからです。
 たとえば、お子さん3人に自宅と現金預貯金を相続する場合の分割方法は次の通りです。
 

一見して公平に見える相続でも、共有不動産となると活用などに全ての共有者の同意が必要になるため、売却や賃貸はしづらくなります。

また、自宅に相続人のうち1人が住み続ける場合、持分は同等だったとしても不公平感が生じてしまいます。とくに、遺言書など被相続人の意思がわからない中で相続が発生すると“争族”に発展してしまうケースが少なくありません。

争族を避けるには、自分の意思を家族に伝えておくこと。そして、相続人が分割しやすいよう資産を整理しておくことがなにより大切です。

相続税分は現金で残しておく

現金や預貯金と比較して、不動産のほうが相続税評価額を抑えられます。そのため、相続税対策としてアパートや投資用物件を購入される方もいらっしゃいますが、必要最低限の現金は残しておくようにしましょう。節税ばかりを優先しすぎると、相続人が納税するための資金が不足してしまうおそれがあります。

 相続した現金預貯金200万円では、納税資金が到底足りないことがわかります。

相続税の納税は、相続発生から10ヶ月以内。

お子さんに納税資金があれば別ですが、このケースでは、たとえば投資物件Aを現金化しておくのも選択肢の1つです。

不動産は、所有しているだけでも固定資産税などの維持費がかかります。
“争族”を避けるためには不要な不動産は早めに処分し、ご家族で相続について話をしておくことが大切です。
ハートランドは、不動産に関する終活から相続までトータルでサポートさせていただきます。
ご家族だけでは話し合いにくいことも、不動産のプロに相談することが将来を考えるきっかけになるはずです。

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